安倍総理


「国民の皆様の負担に自信を持って応えられる状態でなくなった以上総理大臣の地位にあり続けるべきではないと判断いたしました。総理大臣の職を辞することにいたします。コロナ禍の中、職を辞することになりまして国民の皆様に心より心よりお詫びを申し上げます。」目をうるませた様子で時より声を詰まらせながら無念の思いを語った安倍総理。歴代最年長7年8か月にわたり続いた長期政権は突然の幕引きとなりました。
 憔悴にも見える安倍総理の姿を見たせいなのか週末にはこんな言葉が話題となりました。「#安倍ロス」SNS上で多く投稿されたのは「#安倍ロス」という言葉。「ハァー(-。-)=3なんかすでに#安倍ロスなんですけど政治家の進退に悲しくなることなんかなかったのに~#安倍総理ありがとう」
「#安倍ロス これまで総理が辞任するのにこんな虚脱感を感じたことはなかった 残念だし悲しい」
 さらに安倍総理夫妻と親交のあった歌手の松任谷由美さんはラジオ番組で「テレビでちょうど会見を見ていて泣いちゃった切なくて」とすっかり安倍ロス発言。
 また会見の様子をかたずをのんで見守っていた晋ちゃんまんじゅうを長年作り続けてきた会社 大藤 大久保智文社長 総理の辞任を聞くや否や「総理の口からこういった報告を受けますと自分としてはお疲れ様という気持ちでいっぱいです」としんみりした口調で語りすっかり‟安倍ロス”かと思いきや最後に「ありがとう晋ちゃんまんじゅう」という形で作れればなぁと今考えています。最後のビジネスチャンスに燃えていました。
 およそ1時間にわたった首相辞任会見 日本中が注目した総理の辞任会見、いったい何を語ったのでしょうか?
 先週金曜日午後2時過ぎ 突如として発表された辞意表明に街は大混乱 そして午後5時から行われた会見で総理自ら語られた退陣理由は「8年近くの間 持病をコントロールしながらなんら支障なく総理大臣の仕事に毎日日々投球することができました。しかし、6月の定期健診で再発の兆候が見られると指摘を受けました」かねてから悪化がささやかれていた潰腸性大腸炎の再発でした。
 潰腸性大腸炎とは国が定めた指定難病の一つで大腸の粘膜に炎症が生じて赤くはれたり、潰瘍などができるしっかんで下痢や血便、腹痛などの症状がおきるものです。
 安倍首相は2007年にもこの病気の悪化を理由に総理大臣を辞任していました。
「拉致問題をこの手で解決できなかったことは痛恨の極みであります。ロシアとの平和条約また憲法改正、志半ばで職を去ることは断腸の思いであります。もちろんもう少しできないかという気持ち葛藤がなかったわけではないのですが万が一にも2007年と同じようなことをしてはならないという判断をしたということであります。」
 と終始無念の思いをにじませた退陣会見でしたが記者たちから相次ぐやつぎばやの質問に会場がピリつく場面もあリました。記者からは辞意以外の質問も。
 記者 なんで今日はいつも使うプロンターを使ってないのですか。
 記者 記者会見で質疑の場面なのに質問と答えが目の前のメモに書いてあるという何か違和感を覚え
    られなかったのか。
 記者 国民から厳しい批判にさらされたこともあったと思います。こうしたことに共通するこのは
    政権の私物化という批判ではないかと思います。こうした指摘は国民側の誤解なのでしょう
    か。
 司会 多くの人が待っていますのでどの質問を総理にお伺いしたいのですか。
 総理 よいですよ。お答えいたしましょう。今日はギリギリまで原稿が決まっていなかったという
    こともあり私も推敲しておりましたのでこうした形になりました。
 およそ1時間にわたる会見中、すべての質問に答えた安倍総理。会見の中で臨時の代理は置かず後任の首相が選ばれるまでは執務にあたることも明らかにしました。

 安倍総理の在任中の功績
 民主党から政権奪取 オリンピック・パラリンピック招致に尽力 
 東京オリンピック・パラリンピック誘致に力を入れてきました。
 
 安倍政権を振り返ると様々なキーワードが思い浮かびます。
 国民栄誉賞・五輪誘致・集団的自衛権・地方創生・消費税5→8→10

安倍総理の履歴 祖父は岸信介元総理大臣 父は安倍晋太郎元外務大臣という華麗なる政治家一族に
        生まれた安倍晋三総理大臣。
        2006年52歳の時 戦後最年少で内閣総理大臣に就任
        しかし、この1か月は体調が悪化し続け、もはやこのままでは総理としての責任を
        全うし続けることはできないと決断し辞任表明にいたりました。今回と同じ潰腸性
        大腸炎を理由に就任から1年で辞任しました。
        その5年後(2012年)自民党総裁に返り咲き時の野田政権を解散に追い込みました。
        2012年に自民党が衆議院選挙で政権を奪還し第2次安倍政権が発足しました。
        その後、国政選挙で5連勝 安倍一強と呼ばれる時代を築いたのです。

長期政権を維持することができた理由としては2つの大きな功績があります。
今回の会見でも安倍政権のレガシー 政治的遺産について問われた。
安倍総理は、20年続いたデフレに3本の矢で挑み、400万人を超える雇用を作り出すことができました。
安倍政権の功績1、日本経済の安定 安倍政権はアベノミクスを看板政策とし
         大胆な金融政策 機動的な財政政策 民間投資 3本の矢
         成長戦略の3本の矢として経済の再生を目指しました。
         1万円を割り込んでいた日経平均株価が2015年には2万円代に回復
         2018年には、バブル崩壊後の最多金を記録しました。
         失業率もこの7年8か月で4.3%から2.8%に大幅に改善しています。

そして、もう一つの功績と言えば 安倍総理「日米同盟を基軸として地球儀を俯瞰する外交を展開する中において日本が中心になって自由で公正な経済圏を作り出すことができた」

安倍政権の功績2、強固な日米関係 外交に手腕を発揮し、特にアメリカのトランプ大統領とは蜜月と
         もよばれる関係を築いてきました。
         在任期間中の7年8か月で延べ176もの国と地域を訪問、各国首脳と良好な関係
         を築きました。
         アメリカのトランプ大統領には、令和初の国賓としておもてなし一緒にゴルフを
         プレーしました。安倍総理は、プレー中、首脳同士としては非常にめずらしい自
         撮り写真を撮影しSNSにアップしました。日米関係はかつてない強固なものにな
         りました。 
そんなトランプ大統領は、今回の辞任に対してこうコメントを寄せました。
トランプ大統領 私の素晴らしい友人であり最大限の経緯を払う 辞職の決断はとても厳しいものだ
        ったに違いない 彼は偉大な紳士だ。 

 私個人の意見としては、今回の安倍総理の記者会見では辞職とは関係のないプロンプターがどうのこうの、少し腹立たしかったですが、とりあえず、記者の方たちには「お疲れさまでした」「ご苦労様でした」と労をねぎらって欲しかったです。確かに森友学園問題、加計学園問題、桜を見る会問題などありましたが、まずは「ご苦労様でした」と言ってあげて欲しかったです。
 確かにダメな部分もあったかもしれませんが、前の政治と比べて少しでも良ければ、それだけでも進歩なのですから。安倍首相が途中で解決できなかった拉致問題など次の方が引き継いで問題を解決にもっていってもらいたいものです。
 そして、次期総理大臣は誰になるのでしょうか。まぁ引き継ぎという点からみても、菅官房長官というこになるでしょうね。
 みなさんは、どう思いましたか。
 それでは、さよなら、さよなら、さよなら