中国の自動車の技術者団体は、政府の指導を受け2035年までに販売される新車全てを電気自動車などの新エネルギー車やハイブリッド車にする方針を公表しました。
中国自動車エンジニア学会は、27日、2035年までに新車販売における、新エネルギー車の割合を半数以上にし、残りを占めるガソリン車は全てハイブリッド化にする方針を明らかにしました。また、これまでの累計販売で１万代にも達していない燃料電池車の保有台数を100万代程度にするとしています。自動車の電動化の発展戦略にさらに重点を置くとして純粋なガソリンエンジン車の販売は停止になる可能性があります。今回の方針は、工業情報化省の指導を受け作られていることから、日本など各国のメーカーも対応を迫られることになりそうです。
全新車販売もエコカーに中国の方針 思惑は？
現在、北京で開催中の中国共産党の主要政策を決める５中総会で2035年までの長期目標が話し合える中、発表された今回の方針、地球温暖化対策のための国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱を表明しているアメリカに対して中国は国をあげて電動化をさらに推進する姿勢をアピールして、環境分野でも世界をリードしたいという思惑がみえます。
日本のメーカーでは、進める方向性は変わらないと前向きな意見がある一方で中国が開発をリードしている電気自動車の分野で後れをとるのではないかと心配する声も出ています。
